小池知事の「アウフヘーベン」に困惑 「バウムクーヘン?」

こちらはアウフヘーベンではなくバウムクーヘン

小池百合子都知事が9月25日、「希望の党」の設立を発表し、代表に就任することを発表。記者会見で、「アウフヘーベン」という単語を使用し、これが“にわか流行語”になっている。

この単語は、7月の都議選で大旋風を巻き起こした小池知事が、国政に挑むことを発表する会見の場で飛び出したものだ。都知事と国政政党の代表を兼務することへの懸念を問う記者からの「今までの準備がぷっつんと切れてしまうのか」という質問に対し、小池知事は「ぷっつんするものではなく、アウフヘーベンするものだ」と、回答。問題はないとの見解を示した。

「アウフヘーベン」は、ドイツの哲学者のヘーゲルが提唱した弁証法の概念だ。ドイツ語の「aufheben」をそのままカタカナにした「アウフヘーベン」は、「矛盾・対立する概念や事象を、より高いレベルで統合・融合させる」といった意味で、日本語では「止揚(しよう)」ないしは「揚棄(ようき)」と訳されるもの。豊洲市場移転問題で築地市場の再整備を掲げた際にも用いられた。

これまでも「ワイズスペンディング」「レガシー」「ダイバーシティ」「サスティナブル」など、横文字を多用してきた小池氏だが、またも飛び出た聞きなれない横文字に、国民は動揺を隠せなかったようだ。Twitterでは、

“小池アウフヘーベン百合子”
“「パンがなければアウフヘーベンを食べればいいじゃない」”
“さーて、今日は帰ってお風呂でゆっくりアウフヘーベンするかな”
“オレもちょっとアウフヘーベンしてくるわ”
“やっぱりアウフヘーベンには、牛乳が合うよね”
“ちょっとそこの君、その案件アウフヘーベンしといて”
“改革戦隊アウフヘーベン!”

など、とりあえず「アウフヘーベン」を使ってみる人が続出。また、

“会社でもやたら会話に無意味に横文字入れてくる人いるんだよな。相手に伝えようとしているのではなく自己満足タイプ。結構イタイわ”
“あー、そうか。アウフヘーベンって都合の悪い事は棚上げにして、自分は別の所に行っちゃう、という意味か”
“要はどっちつかず。あやふや。自身では結論を出さず、あんたら考えなはれ、てことですね”

など、辛辣な指摘も寄せられている。そして、

“アウフヘーベンて聞くたびにバウムクーヘンを食べたくなるからよくわからん言葉使うのやめてくれないか ”
“アウフヘーベン
何それおいしいの?

バウムクーヘン”
“小池百合子の「バウムクーヘン」
じゃなくて「アウフヘーベン」が話題ですが
(ちゃんと、有権者に分かる日本語で話せよ、ごらぁ)”

など、その語感と字面からバウムクーヘンを思い起こす人も続出。分かりやすい言葉で所信を述べることは、政治家の大事な資質かと思われるが、小池知事は会見で「(アウフヘーベンの意味は)辞書を調べてください」と発言しており、新党の船出としては疑問符が付くものだったようだ。
(金子則男)

【関連リンク】
・新党結成の小池知事、国民の希望のために「アウフヘーベン」→「意味は辞書で調べて」-BuzzFeedNEWS
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/aufheben-means-aufheben2
・Yahoo!検索(リアルタイム) 「アウフヘーベン」の検索結果
https://search.yahoo.co.jp/realtime/search;_ylt=A2RCL5JZnMlZwQUAxhJol_p7;_ylu=X3oDMTBiaGxjcmduBHZ0aWQDanBjMDAy?p=%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%95%E3%83%98%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%B3&ei=UTF-8

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