ネットカフェ難民「30代4割」調査結果に衝撃

「ホントに景気は良くなったのか?」など好景気を疑問視する声も多い ※この画像はサイトのスクリーンショットです(東京都公式サイトより)


東京都は1月26日、インターネットカフェや漫画喫茶などで寝泊りしながら不安定就労に従事する住居喪失不安定就労者、いわゆる「ネットカフェ難民」に関する調査を発表した。30代が約4割といった調査結果に、ネットでは衝撃が広がっている。

調査は2016年11月から17年1月、都内の502店舗の店長・店員等を対象に実施(有効回答数222店舗)。また、約1000人のオールナイト利用者にもアンケート調査を行った。その結果、東京都の平日1日のオールナイト利用者数は約1万5300人と推計されるという。

アンケート回答者のオールナイト利用の理由のなかで、「現在『住居』がなく、寝泊りするために利用」する「住居喪失者」が25.8%。そのうち「不安定就労者」(「派遣労働者」+「契約社員」+「パート・アルバイト」)は75.8%だった。住居喪失者は東京都全体で1日あたり約4000人、うち不安定な就労に従事する者は約3000人との結果が得られた。

加えて、生活・就業の実態について書面や調査員による聞き取りで調査を実施(対象者は9割以上が男性)。年齢別では「30~39歳」(38.6%)が最も多く、次いで「50~59歳」(28.9%)。労働形態別でみると「派遣労働者」では「30~39歳」(56.3%)が多かった。学歴は「高校卒業」(51.2%)が最多、次いで「高校中退」(19.6%)だった。

この調査結果に、Twitterでは、

“たぶん、就職氷河期の30代後半やろ?”
“おのずとどの世代が辛いかよく分かるよね。やっぱり私たち氷河期世代”

と就職氷河期世代の就労状況が芳しくないとの声が寄せられている。さらに、

“30代って、分かれるよね。この10年をどう過ごすかって大きい。”
“30代はみんな職を転々してる。履歴書だとそれが不利になる。やるせないよね”

と30代の生き方について語るユーザーも少なくない。また、

“公団住宅の入居基準を緩和すればある程度は改善するかと。家賃と収入のギャップは家賃補助などの福祉政策をすればいい。”
“よくプロを表現するとき「〇〇で食う」って言うが、食費より家賃がめちゃ高い。「食う」より「住む」のがしんどいんですよね。”

と「家賃が高すぎる」と指摘する声もあった。

住居を失ってからの期間は、「最近」から「10年以上」までばらつきが見られた。労働形態別で見ると、派遣労働者では「1か月~3か月未満」(27.0%)が最多。パート・アルバイトでは「5年~10年未満」(20.2%)が最も多かった。住居を喪失するに至った理由としては、「仕事を辞めて家賃等を払えなくなった(なりそうな)ため」(32.9%)、「仕事を辞めて寮や住み込み先を出た(出ることになりそうな)ため」(21.0%)と、“失職が原因”とする者が全体のほぼ半数近くを占めている。

07年の新語・流行語大賞でトップテン入りした「ネットカフェ難民」。10年以上経過し言葉そのものはあまり聞かれなくなったが、その問題はいまだに根深い といえそうだ。
(山中一生)

■関連リンク
「住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査」の結果
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/01/26/14.html

アンケート調査 インターネットカフェ ネットカフェ難民 利用者 漫画喫茶