現役教師の「退職宣言」が話題 「ブラック労働」の実態が浮き彫りに

教師の業務の忙しさはここ数年、問題視されている ※画像はイメージです


あるユーザーが教師を退職することをTwitterで宣言。元教師らによる励ましなどが相次ぐなど反響を呼んでいる。

宣言したのは、中学教師2年目、担任、未経験の運動部顧問というプロフィールからも多忙な生活がうかがえるユーザー。教師を辞めたいと「数え切れないくらいそう思って、それでも耐えてきた」が、限界だったという。「こんな生活が何年も続くと思うと嫌だし、来年部活動持たされるのが怖いのでもう区切りをつけます。学校のシステム、労働環境、私には合いませんでした」とその理由を語った。

さらに「年功序列だし、働き方改革が進んでいるけど、後何年耐えれば改革がなされるのか分かりません。だから辞めます。本当は辞めたくない。でも、辞めようと思っています」と複雑な胸中を明かした。これから徐々に仕事を探していくという。

現役教師のいきなりの退職宣言にTwitterでは、

“お疲れさまでした。わたしも昨年3月に教師を辞め、いまは他の仕事をしていて、毎日がとても楽しいです^-^”
“私も辞めました!転職し、今幸せです。教員時代にはできなかった人間らしい生活ができています。 ”

と元教師たちからの労いや励ましの言葉が寄せられている。また、

“中学校の女の先生が部活を持たされると深刻でした。結婚できない、子育てできないなど。私が勤めていた時よりはるかにひどい労働環境です。”
“私の妻は保育士ですが同じような理由で辞めました。最後の半年、泣きながら残った仕事を毎日毎日片付けていました。もういいよ、と言ってあげることしかできませんでした。”

と過酷な労働環境に共感する声も多い。

文部科学省が昨年4月に発表した「教員勤務実態調査」によれば、公立中学の教師の1週間の学内勤務時間(持ち帰り時間含まず)は63時間18分。なお、約6割の教師が週60時間以上の労働をしており、残業月80時間の「過労死ライン」に達していた。

ユーザーも「たった4日で22時間も残業してる」「明日早く帰りたい。ダメかな。家のこと何もしてないし心が荒んでる」など、以前から悲痛な叫びを上げていた。

そうした過酷な労働実態を裏付けるように『毎日新聞』の調査でも、2016年度までの10年間で公立校の教職員63人が過労死していたことが明らかになっている。

ひとりの教師の退職宣言によって、教育の現場におけるブラック労働の実情が浮き彫りになった今回の一件。教師の声なき声に耳を傾けるきっかけとなるか。
(山中一生)

■関連リンク
プリモ@H4UJ9aYfQD0scHW
https://twitter.com/H4UJ9aYfQD0scHW/status/1016667937418047490

教員勤務実態調査(平成28年度)の集計(速報値)について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/04/__icsFiles/afieldfile/2017/04/28/1385174_002.pdf

公立校、10年で63人 専門家「氷山の一角」
https://mainichi.jp/articles/20180421/ddm/001/040/109000c

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