キャリアのスマホ料金、東京は「割高」? 品質やサービスを考慮すべきと冷静な声も

今後、政府が「モバイル市場の競争環境に関する研究会」を新設し、携帯電話料金引き下げの議論がされるといわれている


総務省は9月19日、日本の携帯電話料金などを国際比較した調査について、平成29年度版の結果を発表した。料金だけでなく通信品質などを問う声があがっている。

調査対象は東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ソウルの6都市のMNO(日本だとNTTドコモやau、SoftBankといった大手キャリア)やMVNO(主に格安SIM事業者)で、スマートフォンの通信料などを比較している。また、比較は「料金プラン自体」ではなく、「料金プランとその利用形態にもとづく料金モデル」を調査したものだ。

その結果、東京の支払い額は、データ容量(月)別にみると「2GB」は2680円、「5GB」は3760円となり、ニューヨーク、ソウルに続き3番目に高く、「20GB」では7022円でトップだった。昨年度との比較では、世界的に下落傾向にあり、東京も20GBでは8642円から7022円に下がった形だ。

各都市におけるもっともユーザシェアの高い事業者の料金プランでも比較している。東京の支払い額、「2GB」の5942円はニューヨークに次いで2番目に高く、「5GB」「20GB」ではそれぞれ7562円・8642円でトップだった。平成26年度からの推移は、「2GB」と「5GB」では世界的には下落幅が大きいが、東京とソウルは下落傾向にあるものの近年はほぼ横ばい。

スマホのMVNOでは、東京の支払い額「2GB」2648円はニューヨーク、デュッセルドルフ、ソウル続く4番目、「5GB」3242円はニューヨークに次いで2番目に高い水準だった。「20GB」6050円は、デュッセルドルフ、ソウル、ニューヨークに続く4番目に高い結果に。昨年度との比較では、東京がいずれの容量の料金でも上昇していた。

SNSでは、世界的に東京のスマホ通信料の高さを問う声があがっているが、料金比較だけでは意味がないとする声も出ている。電波の安定性といった通信品質やカスタマーサポート、災害対応などを考慮に入れるべきであるとする指摘。さらに、一概にキャリアの問題だけではなく安心感を金銭で買う日本の国民性にあるとする分析もあった。

菅義偉官房長官による「携帯電話料金は4割程度下げる余地がある」発言から、注目が集まっている大手キャリアの通信料。調査結果を受けて国とキャリア3社がどう動くのか注目される。

(山中一生)

■関連リンク
電気通信サービスに係る内外価格差調査 平成29年度調査結果(概要)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000574456.pdf

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