「ジャンプ+」が広告収入の50%を漫画家に還元 「素晴らしい試み」と称賛

マンガ家の収入源が大幅に変わる…? ※画像はイメージです
マンガ家の収入源が大幅に変わる…? ※画像はイメージです
集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+」(以下、ジャンプ+)がTwitterの公式アカウントで、9月21日からオリジナル連載作品の広告売上の50%をマンガ家に還元すると発表した。

これまでは原稿料と印税が中心だったが、広告という新たな収入源によって制作環境が安定し、読者に届けられる作品の質と量が増えるとしている。

この発表について、ネット上では「これは素晴らしい試み」だと高評価する声が多い。ジャンプは商売上手だ、アプリを開いて読むだけで作者に還元できるのは良い、応援の意味も込めて読み続けるといった声が挙がっている。

一部では「これまでは広告収入が作家に還元されていなかったのか」と疑問の声もあるが、連載作家の1人が、これまではアプリ上で広告が掲載されていなかったと説明。この広告売上の還元開始は、ボーナスの上乗せに近いという。

また別の作家によると、この広告収入還元が始まる前から、ジャンプ+の原稿料は他に比べて条件が良かったという。単行本の描き下ろしや販促用ペーパーの原稿料も支払われており、これらはジャンプ+ならではだとか。

5月には、少年ジャンプ編集部が運営する投稿サービス「ジャンプルーキー」でも、広告収入を作家に還元すると発表していた。こちらはなんと100%の還元だ。

この動きの背景には、10代や20代が「LINEマンガ」「COMICO」といったウェブマンガプラットフォームをよく読むことに対して、ジャンプ編集部が危機感を持っていると推測する声もある。

スマホでマンガを読む人の数は年々増加。特にLINEマンガの利用者数が多く、2016年には1300万ダウンロードを突破、2017年にはニールセン調べのスマホのマンガアプリ利用者数ランキング1位を記録している。このランキングでジャンプ+は5位と差をつけられている。

1994年には653万部という前人未到の売上を記録、雑誌では天下を取った少年ジャンプが、この広告収入還元という施策で、マンガアプリでもトップを取ることができるのか、注目だ。

(飛鳥 進)

■関連リンク
・少年ジャンプ+ 公式アカウント
https://twitter.com/shonenjump_plus/status/1042717198219804672・集英社「ジャンプ+」が広告売上の50%を漫画家に還元 「業界を夢のある場所に」
https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/shonenjumpplus・マンガアプリ利用者数、首位は「LINEマンガ」
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1703/28/news074.html

ジャンプ+ 漫画家 集英社