ソフトバンクが公益財団法人日本国際教育支援協会(JEES)の「冠奨学金事業」に寄付した寄付金が、奨学金として支給される仕組み。1年間で最大100人の学生に1人当たり100万円(8万円/月×12カ月、一時金4万円)が給付される。
対象者は、ソフトバンクが指定する大学院に、2019年4月時点で修士課程1年生もしくは博士前期課程1年生として在籍し、情報工学や情報科学、統計学などの分野でAIに関する学修・研究に取り組む学生。
ソフトバンクによると、奨学金は来るAI時代を見据えた取り組みで、今後の各産業の発展を担う「AI人材」の育成に貢献することを目的としたものだという。給付期間は2020年3月までを予定しているが、2020年以降の継続も検討しているとのこと。
SNSではこの給付型奨学金について、注目を集めている。将来有望なAI分野を研究する学生を支援できるとの期待の声が多数。ソフトバンクを皮切りにほかの大手企業も同様の取り組みを行うことを望む声もあった。一方で、貴重なAI人材の独占的な青田買いにもつながるのではないかとする推測する指摘も見られた。
すべての産業に組み込まれ、欠かせない存在となるであろうAI分野。それらを担う若者に先行投資する姿勢が大いに評価されたようだ。
(山中一生)
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AIの学修・研究に取り組む学生を対象とした最大で総額1億円の給付型奨学金プログラムを実施
https://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2018/20180926_02/