“大人のARおもちゃ”最前線

Sphero(スフィロ)2.0 1万4800円/Orbotix
ペットの遊び道具にしたり、数人でスピードを競ったり、遊び方はいろいろ。防水加工が施されているため、水の上で転がすこともできる。アプリではパーティーゲーム、シューティングゲームなどが用意されている

今AR技術やスマホを活用したおもちゃ「スマートトイ」が話題を集めている。一体、どんなものなのだろうか。

そもそもARとは「augmented reality(拡張現実)」の略で、目にしている“現実”にデジタル情報を重ねる技術のこと。AR情報が書き込まれていると、直接は見えないが、ARアプリを搭載したスマホをかざすことで情報を読み取れる。元々、医療や観光の分野で活用されてきたが、最近はおもちゃにもその波が押し寄せている。

たとえば、今年2月に発売された「ARパズル 1000ピース」は、完成後にiPhone・iPad用アプリで見るとバーチャルコンテンツが浮かび上がる仕組み。パズルを写した画面上に夜景が映し出されたり、観光名所の解説が読めたりする。一方、スマホアプリで注目は“未来の塗り絵”こと「colAR Mix」。塗り絵をしたキャラクターをカメラで写すと、フル3Dのアニメとなって画面上に飛び出してくる。また、ARトイの先駆けとして人気のラジコンヘリ「AR.Drone2.0」は、Wi-Fi接続で、スマホやタブレットによる操縦が可能に。HDカメラを搭載し、動画撮影もできる。

そして、9月に日本上陸し、その見た目で話題なのがアメリカ発のロボットボール「Sphero 2.0」。一見ただのボールだが専用のアプリでボールを転がしたりスピードを変えたりと自由自在にコントロールできる。真骨頂は25もの連動アプリ。今後も増え続ける予定で、Spheroがキャラクターに変身したり、宇宙船のコントローラーとなるARアプリも多数。

Spheroを開発したOrbotixのマーケティング担当ケリー・ザコスさんは、「スマホが普及したことで、ゲーム開発者にARという選択肢が生まれた。今後も『AR×ゲーム』は広がっていくだろう」と予測する。

久しくおもちゃに触ってない人も、こんな“大人のおもちゃ”なら、思わず手が伸びてしまうのでは?
(船山壮太/verb)