「画素数が高ければ写真がキレイ」は誤解!?

デジカメやスマホのカメラ機能の良し悪しを判断する基準になっている「画素数」だが、実は「画素数が高いからといって、キレイな写真が撮れるわけではない」のだという。最近では、あえて画素数を低くしながら高画質をうたう機種も登場しているほどだ。



そもそも画素数とは何なのか。デジタル写真を拡大すると、小さな点(ドット)の集まりであることがわかる。このひとつを「画素」といい、1枚の写真に含まれる数が「画素数」となる。ということは、多ければ多いほどキレイに撮れそうなものだが…。

「理論的には、画素数が多ければディテールを再現することが可能になりますが、それだけで『キレイな写真が撮れる』とは限りません。一般的に、デジタルカメラで写真の美しさを決定するのは、“レンズ”“撮像素子(イメージセンサー)”“画像処理エンジン”の3つ。特に重要なのが“撮像素子”です。これは、フィルムカメラにとってのフィルムのようなもので、レンズから入ってきた光を受け取ってデジタルデータに変換をする部品。この撮影素子の画素あたりのサイズが大きいほどたくさんの光を取り込めるので、描画できる情報が多くなる。だから、画素数がさほど高くなくても、撮像素子のサイズが大きいために美しい写真が撮れるケースがあるのです」

と教えてくれたのは、デジタルカメラやスマホに詳しいフリーランスライターの小山安博さん。理論はなんだか難しいけれど、画素数だけではなく撮像素子のサイズも重要なのだ。

「レンズの性能は、明るさだけではなく、素材や形状、大きさ、枚数など、様々な要素が関連します。また、カメラの各メーカーは独自の画像処理エンジンを持っており、これによって写真のデキが変わります。“空の青さ”を特徴的に再現するものや、見た目よりも“人間の記憶に近い”派手な色みにするものなど様々です」

スマホの場合、カメラのスペックは画素数ばかりがもてはやされるが、あくまで「わかりやすい指標」として使われているだけ。レンズのメーカーや画像処理エンジンはカタログなどに載っている場合があるが、撮像素子のサイズは記載されていないことがほとんどだ。新しく購入する場合には「画素数」だけに惑わされず、買う前に店舗で撮影してみたり、評判を調べるなどして、自分好みのカメラを探してみよう。

(栃尾江美/アバンギャルド)

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