新天地発見? SNS転職のリアリティー

SNS経由でスカウトが来るケースが今後増えていくかも

米Jobvite社の「Social Recruiting Survey Results 2013」によると、アメリカのリクルーターの94%が、SNSを使って人材を探す採用活動をすでに実施・計画しているという。日本でもSNSを活用した採用・転職活動に関心が集まりつつあるようだが、どのような実態なのだろう? キープレイヤーズ代表取締役でキャリアコンサルタントの高野秀敏さんに聞いてみた。

「外資系企業の転職では、LinkedInがかなり活用されており、スタートアップやIT系業界でも、WantedlyやJobShareを活用した転職事例が増えています。一方、日本の場合は、まだまだ大手人材紹介会社に情報が集中していますね」(高野さん)

LinkedInは世界で2億2500万のユーザーがいる、仕事上のつながりや情報交換に特化したビジネスSNS。英語で情報をアップしておけば、企業のリクルーターからスカウトメールが送られてくることもあるそう。またWantedlyやJobShareは、FacebookやTwitterなどを介して企業と個人のマッチングをサポートするリクルーティングサービス。2013年9月末の時点でそれぞれ1590社、420社の企業が登録されているものの、こうしたSNS転職は、ウェブに親和性の高いIT業界などに絞られているのが現状のようだ。

「ただし、SNSを使って企業がレファレンス(人物調査)を取るケースは今後確実に増えるでしょう。リクルーターが求職者のFacebookなどを見て、経歴やつながりをあらかじめチェックするということです」

それってもしかして、プライベートの飲み会の写真とかが見られてるってことですか…?

「そうですね。そういう投稿があっても問題ないと思いますが、これからはSNSを自分の“ブランディングツール”だと意識することが必要かもしれません。アメリカではLinkedInとFacebookをそれぞれビジネス、プライベート用途で使い分けるのが一般的ですが、日本ではFacebookがビジネスSNSの役割も担いがちですから」

では、どんなことに注意するといいのでしょう?

「たとえばプロフィール写真。ネクタイを締めろとまでは言いませんが、あまり奇をてらわない方がいいですね。また、役に立つ情報や気になったニュースをコンスタントに投稿すること。自分の専門性を伸ばせるし、人の記憶にも残りやすい。タイムラインは“営業の場”なんです」

プロフィールもしっかり記載しておけば、ビジネスSNSでなくても、リクルーターの目に留まるケースがあるそうだ。

「どうすればいいかわからなかったら、LinkedInでプロフィールを書いてみてください。関わったプロジェクトや受賞歴を細かく入力でき、書いた内容をほかのSNSに応用しやすいのです。何よりも大切なのは、人とのつながりを大切にすること。“誰々と友達だから優秀”ということはありませんが、もし同じクラスタ(属性、グループなどの意味)にあなたがいれば、リクルーターに安心感を与えますから」

転職を考えている人は、SNSに載せる情報の整理をし始めた方がいいかも。

(成田敏史/verb)