迷惑メール「オモシロ作品」最新事情

生き馬の目を抜く(?)迷惑メールの世界も、本格的に“ネタ”勝負の時代へ。実際に文章を考えている人に会ってみたいものです
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年明けから急速に出回り始めた、“三菱東京UFJ銀行”を語る偽メール。メールアドレスから問題のサイトのデザインまで本物にひどくよく似ており、同行からは注意喚起の発表がなされた。

ただ、あらためて偽メールの文面を見直すと、奇妙な点もある。

例えば、「利用者の個人情報漏洩事件が起こりました。お客様のアカウントが凍結されないよう、以下のページより登録を続けてください」というメール。しかし、書き出しが「こんにちは!」というフランクなものなので、一気に不信感が増す。

また、「システムセキュリティのアップグレードのため、貴様のアカウントの利用中止を避けるために、検証する必要があります」という文面に至っては、「貴方様」の「方」が抜けているため、いやに高圧的なお願いとなっている。

そんな、フィッシング詐欺を狙った迷惑メールだが、なかには“ネタ”として完成度の高いものもある。知人の協力を得て最新情報をリサーチしてみた。

送り主は企業ばかりではない。芸能人で勢いがあるのは“前田敦子”だった。受け取った男性は、「朝からすごい勢いでメールが来るんです。どうやら会う約束をしているようで、返信もしていないのに待ち合わせの場所や時間が勝手にどんどん決まっていくのが恐かった」と振り返る。

驚いたのは「漫画『黒子のバスケ』の人気キャラ、緑間真太郎からメールが来ました」という女性からの情報。ついに二次元からも…と思うと感慨深い。「別に好きなキャラじゃないのでどうでもよかったんですが、友人は『緑間になら騙されてもいい』と言っていました」。

さらに、二次元ですらない彦星からも届いている。「去年の七夕の日に『あれ? 誰かと思ったら俺の織姫じゃん☆』というタイトルのメールが。一瞬ときめきましたが、本文は普通だったので残念。もうちょっと彦星で押してほしかった」。

ナゾだったのは、「言わなくても知ってると思う。まつたけって美味しいよね。調理する時は必ず火に通すこと。これ、暗号だけどわかる?」という文面。暗号が難解すぎて、本気で騙す気があるのかと不安になる。

最後になりましたが、2014年初頭の迷惑メール「オモシロ作品」大賞は以下の作品。

「私の名前は『ふくらはぎモーガン』。あなたの友人のふくらはぎ。私はあなたとつながることができます。このURLは危険ではありません」

どう考えても危険である。大賞受賞、おめでとうございます。

(石原たきび)

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