
気づけばどんなシーンでもスマホをイジっていて、片時も手放せない…。そんな人には「スマホ中毒」の可能性があるといわれている。そこで今回、ネット依存症などにも詳しい、成城墨岡クリニックの墨岡孝院長に、スマホ中毒の徴候に関するチェックシートを作ってもらった。何個あてはまるかチェックしてほしい。
■スマホ中毒の徴候5項目
□スマホの使い過ぎで、学校の成績や仕事のパフォーマンスが下がった。
□スマホの使い過ぎで、プライベートで計画したこと、やるべき事をするのが難しい
□親しい人と一緒にいるときより、スマホを使っているときのほうが楽しい。
□スマホの利用時間を減らそうとしたが、失敗した。
□スマホを使えないとき、パニック状態になる。
※該当が1~2つの場合:依存症のおそれ/3~4つの場合:中等度依存症/5つの場合:依存症。治療を要する(監修:墨岡孝院長)
また、20~30代の男女228人に「自分がスマホ中毒だと思う瞬間はあるか?」について関してアンケート調査(協力/ファスト・アスク)を行ってみたところ、「思う瞬間がある」と答えたのは53.9%、「ない」と答えたのは46.1%となった。約半数の人がスマホ中毒のおそれがあるかも…と自覚しているようだが、上のチェックシートを使ってセルフチェックしてもらったところ、以下のような結果となった。
■スマホ中毒のセルフチェック結果
第1位 スマホの使い過ぎで、プライベートで計画したこと、やるべき事をするのが難しくなった(36.0%)
第2位 スマホの利用時間を減らそうとしたが、失敗した(32.9%)
第3位 スマホの使い過ぎで、学校の成績や仕事のパフォーマンスが下がった(21.5%)
第4位 スマホを使えないとき、パニック状態になる(14.0%)
第5位 親しい人と一緒にいるときより、スマホを使っているときのほうが楽しい(13.2%)
具体的には2つ当てはまった人は18人、3つは1人、4つは1人、5つは4人との結果に。これを墨岡院長の診断基準に照らし合わせてみると、全体平均では「1.175点」と比較的軽微な「依存症のおそれ」に入るが、なかにはややスマホ中毒・依存が進行している人もいることがわかる。
具体的な“症状”としては、「家族でいるときもスマートフォンをチェックしている」(34歳)、「時間の感覚が麻痺している」(29歳)、「ゲームをしていたら一日が終わっていた」(29歳)といったことが挙げられたほか、、「忘れて家に置いて来たときに軽くパニックになる」(34歳)、「常に使っていないと不安になる」(27歳)などスマホがないと精神が不安定になる人がおり、やや危険な徴候が挙げられた。
スマホ中毒の症状が進行すると、日常生活に支障が出る可能性もある。使い過ぎかも…と気づいたら、時には意識的に“スマホオフ”する時間を作るよう努めてはいかがだろうか。
(池田園子)
【取材協力】