「LINE乗っ取り」撃退エピソード

相手をURLをクリックさせることで、通信している場所を判別する「撃退ツール」も出回っている。場所を突き止められれば、さすがの詐欺師も焦って逃げてしまう!?

9月下旬、LINEがそれまでは任意登録だったパスコードの設定を義務化した。背景にあるのは、ユーザーのアカウントを乗っ取り、その友人たちに「いま忙しいですか? 手伝ってもらえますか?」と問いかけ、プリペイドカードを購入させる詐欺メッセージの横行だ。

コンビニなどでカードを買わせて、騙し盗ろうという犯罪なので、基本は無視するべき。しかし、ネット上には、詐欺師にあえて返答することで撃退したというエピソードも、多数アップされている。

王道は、相手に騙された「ふり」をしてじらすパターン。出かけたふりをして「コンビニまでの道に迷いました」と言ったり、買うカードを間違えたり。他にも、釣った魚を自慢する、恋人になりきって甘えるなど、まったく関係ない内容で、より親密な会話を試みるケースもあったようだ。初めのうちは、詐欺師も「急用なんです」「買いましたか」とイライラした様子で返答してくるが、そのうちあきらめるのか、面倒になるのか、たいていはやりとりをやめてしまうそうだ。

また、購入を求めてくるメッセージに対し、「母の手術費で買います」と嘘をついて、詐欺師の同情を買うケースもネットの耳目を集めた。なかには「そこまでしなくていいです」という心優しい(?)詐欺師とのやりとりのキャプチャーがUPされるケースも。ちなみにこの顛末は、こちらが嘘だと告白すると、「ひとでなし」との一言を言われた模様だ。

詐欺メッセージが来たら放っておいてもよいものを、あえて返答しようとする人がたくさんいたのは、詐欺師側の素人感丸出しの反応が面白いからでもあるのだろう。詐欺師であることがバレると、「Can I see your body(裸を見せて)」とナンパしてきた例もある。ユーザーが「みんな詐欺の手口を知っている」と言えば、「(ならば)どうすればいい? 教えてくれ」と相談してくるケースもあったという。

このように、一部のユーザーの間では詐欺師の撃退を楽しんでいる傾向が見られるが、「LINE乗っ取り」は立派な犯罪。ネットにアップされている詐欺の手口は拙いものばかりとはいえ、もっと巧みな詐欺師がいないとも限らないので油断は禁物。相手に付き合わないのは当然だが、友だちに迷惑をかけないために、乗っ取り対策は万全にしておきたい。パスコードを設定したら、こまめに変更するなど、注意を怠らないことが大切だ。

(小越建典/アバンギャルド)

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