スマホでも楽しめる! メディアアート作品

[第18回]文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門 大賞 『Ingress』 Google's Niantic Labs(創業者:John HANKE)Photo: Google's / Niantic Labs 

18回目を迎える「文化庁メディア芸術祭」が今年も開催! アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で優れた作品を選び、鑑賞の場を提供するメディア芸術の総合フェスティバルだ。「アート」というと高尚なものに聞こえがちだが、過去には、Google Chromeの拡張機能やスマホアプリが受賞作品になったこともあり、身近なものも意外と多い。そこで、11月28日に発表されたばかりの2014年度の受賞作からスマホ&Webで楽しめるものをピックアップした。

●リアルとバーチャルが融合した新感覚ゲーム Ingress(Google’s Niantic Labs(創業者:John HANKE))
https://support.google.com/ingress/answer/3205429?hl=ja
エンターテインメント部門 大賞
位置情報を利用し、現実世界を舞台にしてゲームを進めるスマホアプリ。プレーヤーは「Enlightended(覚醒者)」「Resistance(抵抗勢力)」に分かれ、お互いに勢力争いをする。実際の像や歴史的建造物などに近づいてアクションを起こすことでアイテムをゲットしたり、陣地を広げたりすることができる。そのため、ゲームのためにわざわざ遠方へ出かけるプレーヤーも続出しているとか。今すぐ、どちらかの陣営に参戦して味わってみたい!

アプリURL
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nianticproject.ingress
https://itunes.apple.com/jp/app/ingress/id576505181

●街中の個性的なフォントに光を! のらもじ発見プロジェクト(下浜臨太郎/西村斉輝/若岡伸也)
http://noramoji.jp/
エンターテインメント部門 優秀賞
古い商店の看板などには、個性的で魅力的な文字がつかわれていることが多い。街で見かける、そんな“味のある”フォントをダウンロードできるWebサービスだ。ダウンロードは有料だが、「のらもじ発見プロジェクト」のサイトでも自分の好きなテキストを入れて試すことが可能。自分の名前などが独特のフォントで表示されるのは何とも楽しい経験。ダウンロードされた代金は、フォントを提供した店に支払われる仕組みになっている。TwitterやFacebookでシェアすれば無料ダウンロードもできる。

●スマホアプリで道路整備を助ける「Auto-Complain」(Florian BORN)
http://florianborn.com/projects/auto-complain/
エンターテインメント部門 新人賞
自転車で道路のくぼみや段差などを超えるのは不快なものだが、それを前向きに改善するアイデアがコレ。スマホを自転車に取り付け、アプリを起動した状態で走行すると、スマホが強い振動を感じた時の位置情報などをサーバーへ送る。目的地へ着きアプリの「ストップ」を押すと、収集した情報がPDFへまとめられ、道路を整備する担当部署へメールが送られる仕組みだ。段差のある場所は、Web上の地図(http://www.auto-complain.com/)で見られる。まだまだ情報は少ないが、今後の広まりに期待の持てる試みだ。(アプリは非公開)

●スマホを介して義手を操作する「handiii」(近藤玄大/山浦博志/小西哲哉)
http://exiii.jp
エンターテインメント部門 優秀賞
「handiii」は、手を失った人が直感的に操作できる義手。義手を動かすために、スマホを利用して腕の筋肉から電気信号を読み取る。義手のイメージを覆すような、近未来的なデザインも印象的だ。

このほかにも、エキサイティングな作品が数多く紹介されている文化庁メディア芸術祭。受賞作品展は、2015年2月4日(水)から2月15日(日)の間、六本木の国立新美術館を中心に開催される。今から公開日が楽しみだ。

(栃尾江美/アバンギャルド)

文化庁メディア芸術祭
http://j-mediaarts.jp/

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