【中国人に聞く】LINE代わりの「WeChat」使いこなしテク


日本でLINEや写真加工アプリなどが人気なように、海外にもその国ならではの定番や人気のアプリがあるはず。そこで、世界各国の注目アプリやスマホ事情をリサーチ。今回は、中国について、日本在住の中国人、大学院生のヒョクさん(25歳・男性・日本在住2年半)、会社員のキョウさん(25歳・女性・日本在住6年)、学生のスイさん(24歳・男性・日本在住9カ月)の3人に話を聞いた。

■「LINE」や「Facebook」が利用できない中国で多くの人が使っているメッセージアプリ「WeChat」とは?

3人が「最も利用するアプリ」と口を揃えていうのは、自国のメッセージアプリ「WeChat」。実際、「世界のメッセージアプリ、アクティブユーザー数ランキング」(2016年4月時点、Statista調べ)でも、「WeChat」は4位(6億9700万人)と、大きなシェアを誇っている。ちなみに「LINE」は7位(2億1500万人)。

中国ではネットワークの規制によって「LINE」や「Facebook」が利用できないため、3人とも日本では相手に合わせて「LINE」と「WeChat」を使い分けているという。チャットや無料通話といった基本的な機能は「LINE」とほぼ同じだが、「WeChat」の特徴は「指定した相手やグループに簡単にお金を贈ることができる」とヒョクさんはいう。これは、「紅包(ホンパオ)」と呼ばれる機能で、お礼やお祝いの際に心付けとしてお金を贈るという中国の風習をサービスに取り入れたものだとか。日本でいうお年玉のようなお金のやり取りがアプリ上で気軽にできるというものだ。

この「紅包」を使うのに必要なのが、オンライン決済サービス「WeChatウォレット」で、自分の銀行口座を登録すれば利用できるという。さらに、「飲食店での代金やタクシー代、公共料金の支払い、送金や振り込みも、オンラインで済ませられるからとても便利」と、キョウさん。日本にはクレジットカード登録の「LINE Pay」はあるが、それよりも利用頻度が高い銀行口座の登録で、簡単に様々なオンライン決済ができるのが「WeChat」の魅力のひとつのようだ。

■初心者でもライブ動画配信で30万円稼げるアプリ!?

中国ではライブ動画配信「映客」や「YY」が人気で、ヒョクさんとスイさんもよく使っているという。日本の「ニコ生」や「ツイキャス」と大きく違うのは、初心者でも手軽にお金が稼ぐことができるライブ動画配信だということ。その仕組みは、視聴者が課金によってサービス会社からバーチャルのプレゼントを購入し、それをお気に入りの配信者に渡すと、受け取った配信者はプレゼントを現金に換金できるというもの。ヒョクさんは、「座ったまま視聴者からのコメントを返していただけ」で、3カ月で30万円程度の利益を得たとか!? スイさんも、日本の街並みを配信して利益を得たそう。基本的に視聴は登録不要で無料だが、アプリによって配信者の身分証明が必要な場合も。


■中国と日本で違う? 出前文化の中国では出前アプリが必需品!

また、出前文化が普及している中国では、“出前アプリ”が重宝されているという。「中国では友人と集まったときに出前を頼むことが多く、24時間対応のお店もたくさん。日本はコンビニが多過ぎるせいか、中国よりも出前も出前アプリも普及していないのかも…」とキョウさん。中国と日本のアプリダウンロード数を比較(※)しても、中国では出前アプリ「饿了么(=中国語でお腹空いた)」は9位に入っているが、日本の出前アプリは50位以内にも入っていない。

(※)2016年12月21日付、「App Annie」iPhone Overall部門調べ(すべてiOSでのDL数)。

様々な支払いから送金までできる「WeChat」、初心者でも手軽にお金を稼ぐことができるライブ動画配信アプリ「映客」、24時間対応可能な出前アプリ「饿了么」など、スマホサービスが柔軟な印象の中国。日本にもより実用的で便利なアプリサービスが増えることを期待したい。

引用/「世界のメッセージアプリ、アクティブユーザー数ランキング」(2016年4月時点、Statista調べ)

(赤木一之/H14)

【取材協力】

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