災害時に“本当に役立つ”アプリ3選

「速報がうまく受信できない時は、Twitterが頼り」と筒木さん。情報は玉石混淆なので、信頼できるアカウントをリスト化したり、フォローしておくとよさそうだ 写真:Graphs/PIXTA(ピクスタ)
1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。兵庫県神戸市を中心に甚大な被害を与えた。インターネットやスマートフォンが普及していなかった当時、公衆電話の前に長蛇の列ができ、新聞やラジオで安否情報や生活関連情報を求める人が多かったという。

あれから今年で22年、この間日本では東日本大震災や関東・東北豪雨、熊本地震などさまざまな大規模災害が発生。一方で、テクノロジーは日々進化し続け、防災に関しても多くのスマートフォンアプリが登場している。

今回は、そんなアプリのなかから「いざという時に本当に役立つアプリ」を、防災活動に取り組む一般社団法人「防災ガール」の大森由樹さん(20歳)と筒木愛美さん(26歳)の2人、さらに2014年に京都府福知山市や兵庫県丹波市、広島市などを襲った「平成26年8月豪雨災害」を経験し、現在は地域のFM局で防災関連情報の発信にも取り組む会社員、岩間一期さん(21歳)に教えてもらった。

■災害時こそ正確でスピーディーな情報を。『Yahoo! 防災速報』
岩手県大槌町出身の大森さんは、2011年の東日本大震災を経験。発生当時は高台にある中学校にいたため難を逃れたが、海に近かった祖父母の自宅をはじめ、地元は津波により大きな打撃を受けたという。

「当時私は中学生で携帯を持っておらず、高台から見える海の様子や町役場の防災無線、同級生が持っていたスマホで津波が来るという情報を知りました。その後、iPhoneを持つようになり『Yahoo!防災速報』をダウンロード。以降も数回大きな地震がありましたが、アプリの速報を見て、津波が来るか、避難が必要かどうか判断する際の参考にしています」

災害速報のほか、3月11日に合わせて被災地への支援や防災情報なども配信しており、「実務情報だけでなく、気持ちの面でもサポートしてくれているところが気に入っている」という。

また、岩間さんも2014年の「平成26年8月豪雨災害」で地元・丹波市が被災したのをきっかけにこのアプリをダウンロードした。

「災害の時は大雨と土砂災害により、電車が止まったり、道路が通行止めになったりして、通勤に困りました。このアプリでは、自分の住んでいる地域のほか、通勤先など最大3件まで地域設定ができ、プッシュ通知で災害情報や大雨予測を迅速かつ正確に伝えてくれるので、台風が来る前などに確認し、災害に備えています。気象情報だけでなく、地域の防犯情報や熱中症情報なども配信されるのも助かりますね」

■職場でもテレビ、ラジオの情報を入手! 『NHKニュース・防災』『NHKネットラジオ らじる★らじる』
都内で勤務する筒木さんがもしもの時を想定して準備しているのは、NHKが昨年リリースした『NHKニュース・防災』と、NHKラジオが聴ける『NHKネットラジオ らじる★らじる』。

「勤務先や出先ではテレビがそばになく、地震が起こった時に、何が起こったのか、次にどういう行動をとればいいのか判断できないのが課題だと思っています。『NHKニュース・防災』というアプリでは、災害時の特別放送がライブ配信されます。『NHKネットラジオ らじる★らじる』は、音声だけでも情報が分かるように丁寧に解説してくれるので、移動中に重宝しています」

この2つのアプリでは、災害情報だけでなく主要ニュースも配信されているため、「日頃からのニュースチェックにも役立ちます」と筒木さん。

防災アプリは数多くリリースされているが、ダウンロードしていても「万が一」の時に使えなければ意味がない。上記の意見を参考に、日頃から防災を意識してほしい。
(藤あまね)

【取材協力】
一般社団法人 防災ガール
「防災があたり前になる世の中をつくる」をビジョンに、津波防災のプロジェクト「#beORANGE」や次世代版避難訓練LUDUSOSの企画・運営、商品開発・プロデュース、全国での講演などの活動を行う。防災の若手ソーシャルスタートアップとして現在注目を集める
http://bosai-girl.com/

コミュニティFM放送局「805たんば」
「平成26年8月豪雨災害」で発足した臨時災害放送局を原点とし、2015年から兵庫県丹波市の情報を発信するコミュニティFM放送局。昨年2月からはインターネットラジオでの放送も開始。
http://805.tanba.info/

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