【オーストラリア人に聞く】サーフィンから電子決済までスマホ大活躍!



かつてはイギリスの植民地だったことから、英語圏のカルチャーが浸透しているオーストラリア。大自然や動物など日本では観光地としてのイメージが強く、サーフィンが国技でもあることから、「アウトドアなアプリが凄そう!」などと勝手に想像が膨らんでしまう。

そんなオーストラリアで実際どんなアプリが使われているのか? 今回は日本のIT関連企業で通訳の仕事を手掛けている、シドニー出身のアンドリュー・リムチャルーンさん(34歳・男性)の元を訪ねた。

■サーフィンにキャンプ、パブからカフェまで充実のアプリ

まずは、現地のサーフィン事情について、アンドリューさんに話を聞いてみた。やはり、老若男女を問わずサーフィンが人気なのは今も昔も変りなく、彼らにとってビーチに通うのは日常だとか。そんな現地で人気のアプリが「SurfStitch Surf Check」。ビーチごとの波や水温といった情報を配信しており、サーファーには必須のアプリになっている。ライブストリーミングで海の様子も見られるというのは、サーファーにとっては魅力的な機能だろう。

そんな、マリンスポーツが盛んなオーストラリアだが、実はキャンプもメジャーな娯楽。特に、都市部に住む人にとっては、週末に家族や友人、恋人とアウトドアを楽しむのが定番だという。「WikiCamps Australia」はそんな時に役立つ便利なアプリ。キャンプサイトの情報収集には定番的に使われており、写真やデータが充実しているのが人気の理由だとか。

そして、もう一つオーストラリアならではのスマートフォン事情として知っておきたいのが、電子決済が普及していること。紙製の通帳はすでに過去のものとなり、今やその存在を見たことのない若者が増えているそう。残高確認や送金の手続きはスマートフォンのネットバンキングで行われ、その明細が通帳代わりに送られてくる。

さらに、スマートフォンを財布代わりに使うのも、街ではよく見かける光景だ。基本的に酒好きだというオーストラリア人は、よくバーやパブに足を運ぶが、ここでの決済に使われているのが「Clipp」。また、コーヒー文化も浸透しており、街には多くのカフェがある。その支払いには「Beat the Q」が使われているそうだ。

「オーストラリアは日本より犯罪率が高いですが、Clippで支払えば酔っ払って財布を店に忘れたり、盗難にあったりする心配がありませんよね。Beat the Qは店に行く前にオーダーができるので、列に並ばずに商品を受け取れるのが便利なんです」

画面にはLINEのアイコンも表示されているが、これは日本やタイ、台湾などアジア圏に暮らす友人と連絡を取るためのもの。母国の両親と話をするときには「Skype」を利用しているという
画面にはLINEのアイコンも表示されているが、これは日本やタイ、台湾などアジア圏に暮らす友人と連絡を取るためのもの。母国の両親と話をするときには「Skype」を利用しているという


■子供も大人もSNSやゲームに夢中なのは日本と同じ

英語圏のオーストラリアでは、欧米で人気のアプリがそのまま流行するパターンが多いという。ショートメッセージではFacebookの「Messenger」が定番。ただ、Facebook自体は欧米と同じく若者離れが進んでおり、「Instagram」や「Snapchat」、「Tumblr」の利用が増えているのだとか。

また、幼児教育の分野で研究が進んでいることから、保育園では「Kinderloop」というアプリが広く普及している。これは、保護者と保育士が参加するSNSのようなもので、写真付きで子供の様子をリアルタイムで確認できる。保育士との連絡をアプリ内で行えるのも便利なところだ。

ただ、オーストラリアでも日本と同様、子供がスマートフォンのゲームやSNSに夢中になり過ぎることが保護者の頭を悩ませているという。大人がヒマな時間を見つけてはスマートフォンを取り出すのも、日本と全く同じ。ただ、オーストラリアの電車内ではどちらかというと、周りの人との会話を楽しむ人の方が多い。一方で、スマートフォンが出す音には無頓着で、音楽やゲームのBGMが鳴っていてもお構いなし。通話をするにも、普段と変わらない声で話をしているとか。

デロイトトーマツ発表の「世界モバイル利用動向調査2016」(※)によると、オーストラリアでは音声通話やSNSの利用率が日本よりも高い結果が出ている。電子決済が普及している様子を見ても、オーストラリアはスマートフォンやアプリの活用においてかなり先進的な国のようだ。

※世界モバイル利用動向調査2016

https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/technology-media-telecommunications/com/jp-com-tmt-mobile-consumer-survey_2016_updated.pdf

(丸田鉄平/H14)

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