AIアナウンサー「ナナコ」導入 業界レベル向上の声も

エフエム和歌山の公式サイトでは「ナナコ」がアナウンスする放送時間を公開している ※この画像はサイトのスクリーンショットです(Banana FM「エフエム和歌山」公式サイトより)

コミュニティーFM「Banana FM」を運営するエフエム和歌山が、今年7月からラジオ放送で運用を開始しているAIアナウンサー「ナナコ」。「ITmedia」がその破格の運用費を報じたことで、ネットでは衝撃が広がっている。

AIアナウンサー「ナナコ」は、人に近い発音でニュースや天気予報などの情報を読み上げることが可能。人材を確保しづらい同局にとって、「ナナコ」は深夜や早朝帯の番組に活用することができるため、重宝しているという。実はこのサービスは、あるサービスが深く関係している。Amazonが提供する「Amazon Web Services(AWS)」だ。

「ナナコ」は、AWSの、文章を音声に変換して読み上げるサービス「Amazon Polly」を利用しており、機械学習によって発音面もナチュラルに仕上がるのだという。AWSのユーザーは自前の設備なしにAmazonから欲しい機能だけを購入し、各々の環境に合わせたものにカスタマイズできる。

「ITmedia」によれば、この音声の読み上げ機能の料金は、100万文字当たり4ドル(約450円)。本1冊を読み上げたとしても0.4~0.8ドル程度で済んでしまう計算だ。同局が利用料としてAmazonに支払う金額は年間で1000円程度だという。

Twitterでは、

“ただ情報を読み上げる人はいなくなっていくんだろうな。
“AIアナウンサーに2次元の人気あるキャラクターとか3次元の美人さんとかを紐付けたら、もうアナウンサーがいらなくなる可能性あるな”

とアナウンサーが淘汰されるのでは、という声が続出。ただし一方で、

“仕事が奪われるのではなく、他のアナウンサー業務に時間を費やしてクオリティをあげることができるのではないか…”
“AIアナウンサーを一個人の人間と見立てて、人間のアナウンサーと個性を競えるようになったらそれはそれで業界のレベル向上につながるかもね”

とむしろ業界の質が向上するのではという見方も。

AIが人間の仕事を奪うという声は根強いが、人材難で苦しむ小規模企業や地方にとっては希望の光となるかも?
(山中一生)

■関連リンク
人工知能アナウンサー ナナコ|Banana FM 87.7MHz
https://877.fm/nanako.php

「AIアナウンサー」年間1000円の衝撃 – ITmedia ビジネスオンライン
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1710/12/news020.html

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