「はれのひ」着付け詐欺 「てるみくらぶ彷彿」の声続出

あまりにも不自然なタイミングなだけに、計画倒産の疑いが強まっている ※この画像はサイトのスクリーンショットです(東京商工リサーチより)


着物の販売・レンタルなどを手掛ける「はれのひ」が、多くの自治体で成人式を行う1月8日に晴れ着を届けず、事実上営業を停止した 問題で、ネットでは格安旅行会社「てるみくらぶ」を彷彿とさせるという声が上がっている。

式の当日、横浜・八王子の着付け場所にスタッフはおらず、晴れ着も届いていない。この突然の出来事に対応できなかった新成人も大勢おり、一生に一度の成人式が台無しになってしまった。「はれのひ株式会社被害者の会」が立ち上がったものの、いまだに混乱が続いている。

東京商工リサーチによると、はれのひは2016年9月期の売上高を対外的に4億8000万円と公表していたが、実際の売上高は3億8000万円で当期利益は3億6000万円の赤字だったと判明。同期末で約3億2000万円の債務超過に陥っていたという。

2017年春、格安旅行会社の「てるみくらぶ」が突然事業を停止し、現地に着いたもののホテルに宿泊できない、航空券が発券されない、あらかじめ振り込んだ旅行代金が返ってこないなど大きな問題となったが、Twitterでは、

“てるみくらぶより悪質だと、個人的には思う。”
“これてるみくらぶより悪質じゃね?失礼な話、旅行は金と時間さえあればやり直せるけど、成人式は金や時間があってもやり直せないやん…”

など、今回の一件をてるみくらぶと比較し、より悪質であるとする声が上がっている。その一方で、

“てるみの時だって人生一度のハネムーンを直前で潰された人や、人生で一番楽しみな旅行だった人もいる。どっちがマシって話ではなく、どっちの犯人も許してはいけない。”
“旅行はまた行ける と言う人も居るけど、一生に一度の旅行の人も居るよ。比べるものではないかと。”

と悪質さはどちらも変わらないとの声も。

「てるみくらぶ」は2017年3月に資金繰りの悪化を理由に経営破綻。負債総額は151億円に上った。さらには同年4月に入社予定だった新卒学生の内定を取り消す被害も発生。旅行を楽しみにしていた人はもちろん、大学生にまで多大な影響をもたらした。

これらに共通するのは、“先払い”を悪用した事件であり、人生の大切な思い出を踏みにじる許しがたい行為ということ。また「はれのひ」は計画倒産の疑いが強まっており、まだしばらく、話題は続きそうだ。
(山中一生)

■関連リンク
はれのひ(株) : 東京商工リサーチ
http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20180109_01.html

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