英国「孤独担当相」設置が話題 「SF感」「日本にも」の声

単身世帯の増加が進む日本も対策が必要になる? ※この画像はサイトのスクリーンショットです(「孤独委員会」公式サイトより)
単身世帯の増加が進む日本も対策が必要になる? ※この画像はサイトのスクリーンショットです(「孤独委員会」公式サイトより)
イギリスのテリーザ・メイ首相は1月18日、「孤独担当相」を新たに設け、トレイシー・クラウチ下院議員を任命したとAFP通信などが報じた。ネットでは様々な反応が寄せられている。

記事によれば、メイ首相は「高齢者や介護者、愛する人を失った人々」「(つまり)話をする相手や自分の思いや体験を分かち合う相手がいない人々」が直面している孤独という問題に対し、政策を進めていく方針を示したという。

BBCによると、2016年に殺害されたジョー・コックス議員が「孤独は若者も老人も差別せずに苦しめる」として立ち上げた「孤独委員会」が発端。委員会の報告では、「孤独は1日たばこを15本吸うと同じくらい、健康に害を与える」と指摘していた。今回新設された孤独担当相はこの功績を引き継ぎ、経済界など関連団体と戦略を策定していくという。

Twitterでは、

“孤独担当相という言葉、近未来のディストピア系SFで一人で暮らしている人間を次々と処分することで国内から孤独を消し去ろうとする響きがある”
“英国の「孤独担当相」、名前だけ見ると(どなたかも言っていたけど)SFみがあるし、なんかこう現実がフィクションを超えてく感じある。”

とネーミングに衝撃を受ける声が出ている。さらに、

“とことんボッチや孤独死に冷たい日本よりあったけえ…”
“イギリスの孤独担当相の取り組みとても良いと思う。日本も見習うべき”
“日本もこれどうだろうかな。日本の「一億総活躍」担当よりは、意味があるよな気もする”

と共感し、日本でも導入をという声が相次いでいる。

英赤十字社によると、イギリスではロンドンの人口よりも多い900万人以上の人々が、常に孤独を感じているという。適切な支援がなければ、孤独は一時的な状況から慢性的な問題に移行していくと警鐘を鳴らしている。

日本では厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が、2040年には単身世帯が全世帯の約4割に達する予測を12日に発表したばかりだ。孤独がもたらす影響を政府レベルで取り組み始めたイギリス。日本でも導入される可能性はあるのだろうか。
(山中一生)

■関連リンク
英国で「孤独担当相」新設、現代社会の「悲しい現実」に対処
http://www.afpbb.com/articles/-/3158930
英政府、「孤独担当大臣」新設 殺害議員の仕事継続
http://www.bbc.com/japanese/42728308
孤独委員会
https://www.jocoxloneliness.org/

イギリス 孤独担当相