EUがサマータイム廃止を検討 「日本は逆行」と呆れる声が殺到

来年には新しい元号への対応もあるため、サマータイム導入にはシステムエンジニアからの反発も大きいようだ ※画像はイメージです


猛暑に開催される2020年の東京オリンピックに向けて、サマータイムの導入が検討されている。

サマータイムとは、夏の長い日照時間を活用して、標準時間を早める制度。東京オリンピックの組織委員会会長である森喜朗氏が導入を要望している。読売新聞によると、自民党内では2019年から試験的に実施する案も出ているという。この動きにネット上は大ブーイングだ。

様々なコンピューターのシステム変更が間に合わず、睡眠時間の変更でストレスが増大するほか、そもそも2時間早めたところで気温はほとんど変わらないという指摘まで、多岐にわたるデメリットが寄せられている。

また、自民党の船田元衆議院議員が自身の公式サイトでサマータイムについて、コンピュータシステムなどの問題は律儀で真面目な国民ならば乗り切れる、睡眠不足などによる健康問題は個人の心構えで解消されるはずであるとの自説を展開した。

この意見に対して、戦前と変わらない精神論であるとの声や、むしろ政治家が気合で問題を解決しろという要望、すべてが的外れな考えなど、様々な批判が殺到している。

さらに、政府がサマータイム導入の検討を開始して間もなく、EUがサマータイムの廃止を検討しているというニュースを各紙が報道。現在、EUではサマータイムが採用されているが、フィンランドの提案により廃止の検討を始めている。

日本経済新聞によると、EUの運営を担う欧州委員会は、サマータイムの省エネ効果はごくわずかであり、体内時計への悪影響により事故を招いたり、心臓発作のリスクが高まったりするなどのデメリットを認めているという。

こういった動きがあることから、日本のサマータイム導入は時代に逆行しているという声や、世界情勢から学ばない国だという諦め、老人が早起きに付き合わせようとしているだけとの辛辣な言葉もあった。

戦後、GHQの指示によって、日本でも1948年から数年間サマータイムが導入された過去があるが、当時も国民の反対意見により幕を閉じたのだった。この経緯から、すでに1950年代に結論が出ているとの声もあるが、政府はどのような対応をするのか今後も目が離せない。

(飛鳥 進)

■関連リンク
・サマータイム、EUで廃止論 是非判断へ世論調査
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34125370U8A810C1MM0000/
・サマータイム 効果と弊害の慎重な見極めを|読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20180818-OYT1T50107.html

・サマータイム制度の導入について|船田はじめオフィシャルセブサイト
http://www.funada.org/funadapress/2018/08/13/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E5%88%B6%E5%BA%A6%E3%81%AE%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

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