東京五輪ボランティアに1000円分支給「逆にバカにしてる」

ネットでは8万人は集まらないという見方が強い ※この画像はサイトのスクリーンショットです(東京五輪・パラリンピック大会組織委員会公式サイトより)


東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、大会ボランティアに1日当たり一律1000円を支給することを決定。無償からの方向転換が物議を醸している。

「日本経済新聞」などによると、1000円は自宅や宿泊地から会場までの交通費相当として支給される。支給方法は大会オリジナルのプリペイドカードを想定。デザインはボランティアを務めた記念になるようなものを検討しているという。

組織委員会は8万人の大会ボランティアの募集を9月26日から開始する。競技会場や練習会場内での競技運営などのサポートをはじめ、選手などに対する外国語でのコミュニケーションサポート、メディアサポート、ヘルスケア、テクノロジーなど多岐にわたる。

大会ボランティアは、大会期間中に10日間以上活動できること(連続での活動は5日以内)などが条件で、活動時間は1日8時間程度。無償であることはもちろん、交通費や宿泊費が自己負担などの厳しい条件から「やりがい搾取」などと批判されていた。

7月には国が大学側に、東京五輪の開催期間中は、学生がボランティアに参加しやすくするため、授業や試験をずらすといった配慮を求めたため「学徒動員」などと揶揄され、批判が強まっている状況だった。

ネットではこの交通費相当分の支給で、かえって批判が集まる結果になっている。もはや馬鹿にしているとしか思えないといった声が多数あがっているほか、1000円を支給すべきではなかったとする見方もあるようだ。大会ボランティアが集まらなければ支給額を上げるのかといった声や、都合よく人を使いたいイメージが強まったなど逆効果とする声も。

組織委員会は「東京 2020 大会に向けたボランティア戦略」の中で、大会ビジョンのコンセプトのひとつ「多様性と調和」の名のもとに、多様な参加者の活躍促進を明記。学生をはじめ、障がい者や働く世代、子育て世代が積極的にボランティアに参加できるような取り組みを推進していくとしている。

内閣府が実施した「東京オリンピック・パラリンピックに関する世論調査」によると、平成27年度時点でボランティア活動への参加意向は「参加したくない」が7割超。果たして、今回の苦肉の策で8万人を確保できるのだろうか。

(山中一生)

■関連リンク
五輪ボランティア、1日1000円支給 交通費相当
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3548500018092018CC1000/
東京 2020 大会に向けたボランティア戦略
https://tokyo2020.org/jp/get-involved/volunteer/data/volunteer-all_JP.pdf
東京オリンピック・パラリンピックに関する世論調査
https://survey.gov-online.go.jp/h27/h27-tokyo/index.html

パラリンピック プリペイドカード ボランティア 東京オリンピック 東京五輪