「檄を飛ばす」「なし崩し」6割以上が誤用 意味が変わった?

6割以上が「なし崩し」「檄を飛ばす」を本来とは違う意味で使っていた ※この画像はサイトのスクリーンショットです(文化庁公式サイトより)
6割以上が「なし崩し」「檄を飛ばす」を本来とは違う意味で使っていた ※この画像はサイトのスクリーンショットです(文化庁公式サイトより)
文化庁は9月25日、平成29年度「国語に関する世論調査」の結果を発表。一部の慣用句が本来とは違う意味で使われている実態が明らかになった。

全国の16歳以上の男女3579人を対象に実施されたこの調査(有効回収数2022人)。国語や言葉への関心、句読点などの使い方、メールの書き方など、国語に関する様々なことを調査している。

そのなかで興味深いのが、「檄を飛ばす」「やおら」「なし崩し」という慣用句の意味についての調査だ。「檄を飛ばす」はどういう意味なのか、選択式の問題を出したところ、67.4%が「元気のないものに刺激を与えて活気付けること」という回答を選択。本来の意味である「自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めること」を選択した人は22.1%にとどまった。「なし崩し」の意味については、65.6%が「なかったことにする」を選択。本来の意味である「少しずつ返していくこと」は19.5%だった。一方の「やおら」については、本来の意味である「ゆっくりと」が39.8%、「急に、いきなり」が30.9%だった。

「檄を飛ばす」と「なし崩し」に関しては、6割以上の人が本来の意味とは違う意味で使っていることが浮き彫りとなった今回の調査。SNSでは、「全部知らなかった」「完全に間違ってました」との声も。さらに、6割以上が誤用しているということで、「使う人が増えれば意味が変わる事がある」「もうその意味に変わったのでは?」など、言葉の意味が変わっていった結果だという見方も多い。

特に「なし崩し」については、「少しずつ返していくこと」の意味ではなく、「仕方なく」「なんやかんやである方向へ物事が進んでしまう」などの意味で「なし崩し的」という使い方をしているネットユーザーも多かったもよう。まさに、「なし崩し」の意味が、「なし崩し的」に変わっていったということなのかもしれない。
(小浦大生)

■関連リンク
・平成29年度「国語に関する世論調査」の結果について | 文化庁
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1409468.html

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