スマホの「BYOD」導入企業の実情

グループウェア感覚で外出先から社内共有のスケジュールなどにアクセスできる

「会社端末とプライベート端末、2つ持ち歩くのは面倒」「会社支給の端末が使いにくい」などの不満、誰しも一度は持ったことがあるのでは? そんな不満を解決すべく、私物デバイスを仕事で使えるケースが増えてきているのだそう。これはBYOD(Bring Your Own Device)と呼ばれており、導入企業は日々増加中。なかでも、最近注目されているのがスマートフォンの運用です。では、スマホのBYODの実情はどうなのでしょうか? スマートフォンのBYODを導入しているNTTコミュニケーションズ・BYODソリューション推進室担当課長の古澤祐治さんに話をうかがいました。

「やはり電話にメール、スケジュールの管理など、仕事に必要なものを1台の端末で片づけられるのが、スマートフォンBYODのメリットです。そのためには、私用と仕事での利用状況をうまく分けることが必要不可欠。たとえば弊社の場合、BYOD向けに独自開発したアプリを導入しており、仕事での通話もデフォルトのアプリではなく、専用の電話アプリで行ってもらっています。結果、通信料を個人のものとは別に会社へと請求できますし、勤務時間のあとはアプリからログアウトすることで、オンとオフのメリハリもつけられますね」

ほかに、どんなメリットがありますか?

「管理職の人間が出張で社外を飛び回っていても、急ぎの決裁をスマートフォンから承認できることですね。上司の戻りを待つ必要がありませんし、会社としてもビジネスを止めなくて済むわけです。外出中に直帰すべきかどうかを、メールや共有スケジュールでリアルタイムに確認できるのも便利だと思いますよ」

電車移動などのスキマ時間でもメールチェックができるなど、仕事をするうえでかなり効率的な印象です。ただ、「もしもスマートフォンをなくしたら…?」「大切な情報が漏洩してしまったら…?」など、リスクも大きいと思うのですが…。

「先ほどのBYOD向けのアプリは、メールはもちろん、閲覧のキャッシュもスマートフォンには保存されない仕組みになっているので、セキュリティは万全です。落としたスマートフォンを、遠隔操作でロックすることもできます」

インプレスR&Dの調査によると、2012年9月時点でスマートフォンを業務に利用している企業は41.7%、そのうち30.6%がBYODで利用しているとのこと。「壊れたら自己負担なのか、会社負担なのか?」など公私の線引きにまだまだ課題はあるかもしれませんが、徐々に普及しつつあるBYOD。いつかあなたの会社にも導入されるかもしれませんよ?

(丸田鉄平/HEW)

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