生配信やTwitterへのUP注意点

いくら大勢が対象でも、ライブ・コンサート会場における撮影行為などはもちろん違反ですよ!
イラスト/坂本綾子

スマホやタブレットが普及したことで、より簡単に動画のSNS上へのUPや、生配信が可能になった昨今。ただ、一方でそれらにともなうトラブルが増えてきているという。せっかくFacebookやUSTREAM、ニコニコ動画などにUPした動画が、実は法律違反だった!なんてことにならないよう、動画をネット上にアップする際の注意点について、みずほ中央法律事務所の三平聡史弁護士に聞いてみた。

「動画をネット上に公開する場合は、肖像権やパブリシティ権の侵害にならないよう注意が必要です。また、住所・氏名などの個人情報を開示することはプライバシー権の侵害にもなります」

本人の承諾なく人物を撮影する行為は「肖像権の侵害」にあたる場合がある。対象が芸能人や著名人の場合は、さらに「パブリシティ権の侵害」として訴えられることもあるようだ。ただし、撮影した映像の一部にたまたま写り込んだ場合や、不特定多数の人物が全体的に映っている場合は、違法性は問われないそう。キャラクターなどの著作物についても、今年1月1日から全面施行された改正著作権法により意図していない「写り込み」については許容されることになった。

これらの基準は、写真も動画も同じだが、動画の方が写真に比べ情報量が多い分、違法性も高くなる可能性があると三平弁護士。

「同じ“人物を撮影する”という行為でも、写真の場合は一瞬の表情だけですが、動画の場合は表情だけでなく発言内容も含まれます。会話の中に批判的発言が含まれる場合、程度によっては名誉棄損に当たることもあるので、より注意が必要になりますね」

また、何が写り込むかという問題のほかに、リアルタイムならではの注意も必要となる。動画はもちろん、Twitterなどで気軽に「芸能人がお店に来ている」などの情報を流してしまうと、プライバシーの侵害と認められる場合もあるそう。

気軽に情報の発信ができるのはいいことだけど、ついつい調子にのってしまうと痛い目をみることになりそう。ソーシャルの落とし穴にはまらないよう、不用意な動画配信や書き込みには十分にご用心を!

(有栖川匠)

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