サービス残業はつらい…少なく申告した人の割合は?

今国会で最重要と位置づけられる「働き方改革関連法案」。なかでも、高収入を得る専門職の人を、労働時間の規制から外す「高度プロフェッショナル制度」に注目が集まっている。「高プロ」は残業しても残業代が支払われなくなるため、野党を中心に「残業代ゼロ法案」だという批判が挙がっている。そこで、気になるのが今現在の残業の実態だ。「サービス残業」という言葉もあるが…。20~30代の会社員男性200人に「労働時間(残業時間)の過少申告」について聞いてみた(協力:アイリサーチ)。

■実際の労働時間よりも少なく申告したことがある?
・ある 42.0%
・ない 58.0%

なんと4割以上の人が過少申告をしたことがあるという結果に。過半数には届かなかったものの、かなり多い割合と言っていいだろう。では、残業時間を少なく申告するのはなぜなのか。「会社からプレッシャーをかけられたかどうか」も聞いてみた。

■労働時間を過少申告するようプレッシャーを受けたことはある?
・ある 27.5%
・ない 72.5%

約4分の1の人がプレッシャーを受けたと告白した。実際に過少申告した人よりも少ない割合なのは、直接プレッシャーをかけられたことがなくても、自発的に過少申告してしまう雰囲気があるからではないだろうか。そこで、「ある」と答えた人に、具体的にどんなプレッシャーがあったのかも聞いてみた。

「タイムカードを押さないでと言われた」(34歳)
「(これ以上働いた記録が残ると)法律違反になるからと言われた」(29歳)
「残業時間は0にするよう社長から指示があったと(上司に言われた)」(34歳)
「月に残業は20時間まで、あとはサービス残業やから記入しないようにと言われた」(28歳)
「残業は16時間までにしてくれ、と口頭で言われた。そんな時間に終わるはずもなく、サービス残業となった」(38歳)

上司がはっきりと過少申告の指示を出したケースが並んだ。また、直接的ではないのものの、

「明らかに無理な業務量だが定刻で終われという。事前申請しろというが申請先が業務終了している」(28歳)
「上司が少なめに申告しているので下もそれにならわないといけない雰囲気」(35歳)
「残業が多いのは業務処理能力に問題があるためだとして、評価を下げる(つまり昇給率を下げる)ことを言われた」(38歳)

など、直接言葉にはしないものの、過少申告せざるを得ないプレッシャーも多かった。こうした遠回しの例を過少申告の指示と捉えていない人もいるかもしれない。現状、こうした環境が多いなか、働く人のためになる「働き方改革」であってほしいですね。

(嶋野清明)

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